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たった10m四方の空間が時を超え場所を超え、エリックの生きた全ての世界を創り出す。
生まれ落ちたボッシュヴィルの村からパリ・オペラ座まで――

舞台美術は新演出版『レ・ミゼラブル』そして『The Phantom of the Opera at Royal Albert Hall』で美術・映像に抜擢され世界的に活躍中の気鋭のデザイナー、マット・キンリー氏。

PartⅠ・Ⅱの連続上演に際し、再びStudio Lifeとタッグを組み、
より深い世界へと誘う『PHANTOM 〜THE UNTOLD STORY』

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19世紀フランスのボッシュヴィル。夫を亡くしたマドレーヌが失意の中で生んだ長男エリックは、この世のものとは思えない恐ろしい容貌をしていた。我が子を受け入れることができないマドレーヌは仮面を被せて屋根裏部屋に閉じ込めると、その狭く閉ざされた世界で日々を送りはじめる。
しかしエリックのずば抜けた頭脳は次第に顕著になり、幼くして建築学を極め、音楽でも類まれな才能を発揮するようになる。やがてエリックの才能は母の愛を勝ち取ることに集約されてゆく。
天使のようなエリックの歌声が麻薬のようにマドレーヌを包みこむ。千々に惑い揺れ動くマドレーヌ。だが運命は彼女を母親としての真実の愛へと導く。それに気付いたときエリックは・・・
これは遥か時を越えてエリックをパリ・オペラ座へと導く果てしない旅の始まりだった・・・。


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世界的な奇術師としてロシアにいたエリックのもとにペルシャの警察長官ナーディルが訪れた。皇帝の命により、エリックはナーディルと共にペルシャに赴く。天才的な発想力と技術でエリックは皇帝、そして太后をも魅了してゆくが、彼らの要求と欲望は次第にエスカレートしていき、遂にはエリックの身に危険が及ぶ事態に至る。ナーディルの計らいでペルシャを脱出したエリックは生まれ故郷ボッシュヴィルに立ち寄るが既に母は他界した後だった。母の幻影と決別したエリックは偶然古い新聞でオペラ座建築決定の報を知り、パリのガルニエのもとに乗り込んでゆく。そして十数年に及ぶオペラ座建築に携わるようになるが、地上生活に疲れたエリックはオペラ座の地下深くに秘密の安住の住処を作り上げる。安住の地を更に確固たるものにする為、あらゆる知識を駆使して「オペラ座の怪人」となり、人々を震え上がらせていく・・・。そして、エリックは新人歌手クリスティーヌと運命的に出会う。