スタジオライフ公演THE OTHER LIFE Vol.9『BLOOD RELATIONS ~血のつながり~ 』2016年

トピック

【2016.9.27】 観劇レビュー掲載

・シアタークリップ
https://theater.favclip.com/article/detail/5751374595751936

・エントレ
http://entre-news.jp/2016/09/32303.html

【2016.9.22】 演劇ジャーナリスト堀内浩一郎「BLOOD RELATIONS ~血のつながり~」観劇レビュー

サスペンスの名作、圧巻の展開を楽しむ

堀内浩一郎(演劇ジャーナリスト)

 1892年8月4日、アメリカ東海岸のマサチューセッツ州ボストン近郊フォールリバーで、米国犯罪史上最大のミステリー「リッヅィー・ボーデン事件」は起きた。猛暑の白昼、町の名士夫妻が斧で頭をたたき割られて殺害されたのだ。夫のアンドリュー・ボーデン(70)は居間で11回、妻のアビーことアビゲイル(64)は二階の客間で19回も殴られていた。父を発見したのは、納屋から居間に戻ってきた次女のリッヅィー(33)。
リッヅィーには姉のエンマがいるが旅行中で、犯行が行われたとき屋敷内にいたのは次女とメイドのブリジットだけだった。アビーは後妻で、未婚の二人の娘とは仲が悪く、家庭は崩壊していたようだ。特にリッヅィーは、父が莫大な財産をアビーに相続させようとしていることを知り、両親に対して恨みを増幅させていた。
日本のテレビのワイドショーなら元刑事が登場して、斧で何回も殴っていることから強い恨みを抱いている人間の犯行と、プロファイリングするだろう。現地の警察もリッヅィーを逮捕して裁判にかけたが、決定的証拠がないうえ、名門家の令嬢が凄惨な殺人をするはずがないという判断から、陪審員は無罪と評決。事件は迷宮入りしてしまった。
この事件を題材に「Blood Relations~血のつながり」を書いたのは、カナダの女性作家シャロン・ポーロックさん。犯人捜しをするのではなく、リッヅィーの友人で同性愛者と思われる女優を登場させ、劇中劇の形をとってリッヅィー役を演じる女優に夫妻を殺害させる構成が冴える。姉から「あなたが犯人なのね」と問われて、リッヅィーが平然と「私じゃないわ」と言い切るラストシーンは圧巻。
 1892年は明治25年にあたる。自由と民主主義の国アメリカの社会は、さぞかし進んでいるだろうと思いがちだが、日本と同じような家父長制や男尊女卑の思想がはびこっていて、意思のある女性にとっては閉塞感で圧迫されていたであろうことを、吉原豊司氏の翻訳脚本は教えてくれる。思えば南北戦争から、まだ27年しか経っていないのだ。
 主役は継母と二人の娘、女優と女性ばかり。男優だけのスタジオライフで、どう表現するのか。舞台は期待通り、存在感のある女性たちのテンポのいい“立ち回り”で、緊張感があふれていた。シャロン・ポーロックさんも納得するだろう。

【2016.9.12】 web掲載

・シアターリーグ
http://www.moon-light.ne.jp/play/2016/09/blood-relations.html

【2016.9.5】 web掲載

■【インタビュー】The Other Life Vol.9「BLOOD RELATIONS ~血のつながり~」

劇団スタジオライフ、倉田淳×石飛幸治×青木隆敏×久保優二
http://astand.asahi.com/entertainment/starfile/ASJ8Y3R8YJ8YUEHF004.html

【2016.8.22】
紙面掲載

・読売新聞シティライフ 8月23日夕刊掲載
・シアターガイド10月号 掲載(9月2日発売)

ラジオ出演

・エフエム世田谷『劇ナビ!!』ゲストコーナー 8月24日(水)22:00~放送
http://www.fmsetagaya.com/
出演:曽世海司・奥田努・緒方和也

【2016.7.27】 web掲載

・エンタステージ
http://enterstage.jp/news/2016/07/005261.html

【2016.7.19】 web掲載

・朝日デジタル スターファイル
■【トピックス】劇団スタジオライフ「BLOOD RELATIONS ~血のつながり~」
6年ぶりのThe Other Lifeはミステリー作品
http://astand.asahi.com/entertainment/starfile/ASJ773QJGJ77UEHF00D.html

・SPICE
http://spice.eplus.jp/articles/66860

・excite news
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160712/Enterstage_005261.html

【2016.7.11】 web掲載

・ファブクリップ
https://theater.favclip.com/article/detail/5672967602176000

・Astage(アステージ)
http://www.astage-ent.com/stage-musical/blood-relations.html

・チラシステージ
http://eplus.jp/sys/web/cst/index.html

・2.5news
http://25news.jp/?p=4244

・ステージナタリー
http://natalie.mu/stage/news/193413

【2016.7.11】 公演ホームページがリニューアルしました。