劇団スタジオライフについて
1985年結成。1987年から、男優が女性役をも演じるという手法をとり、現在は男優40名、女性演出家・倉田淳1名のみで構成されている演劇集団。その耽美な世界観と、演出家 倉田淳の独創的な脚色力と美しく繊細な舞台演出が話題を呼び、20代〜40代の女性を中心に圧倒的な支持を得ている。
 脚本家・演出家 倉田淳について
1976年に演劇集団「円」研究所の第一期生として入所。卒業後は研究所の講師として在籍し、又、芥川比呂志に師事し師の亡くなる’80年まで演出助手を務めた。講師時代の教え子には演劇集団「円」出身の大物俳優もいた。
舞台化が困難と言われていた『トーマの心臓』を初舞台化、
同劇団の代表作に1996年萩尾望都原作の『トーマの心臓』を初舞台化したのを機に、これまでのオリジナル作品上演から、文学性の高い小説や名作漫画の物語性を深く追求。傑作と呼ばれる小説やコミックを次々と脚色、演出し舞台化した。上演劇場も小劇場からシアター・サンモールや紀伊國屋ホール、アートスフィア(現 銀河劇場)へと移ってゆく。舞台化した小説ではトーマス・マン作『ヴェニスに死す』、皆川博子作『死の泉』、ブラム・ストーカー作『DRACULA』、オスカー・ワイルド作『ドリアン・グレイの肖像』、東野圭吾作『白夜行』等、漫画原作では萩尾望都作『トーマの心臓』、『11人いる!』、清水玲子作『月の子』、樹なつみ作『OZ』、手塚治虫作『アドルフに告ぐ』等がある。
一流アーティストの共作や海外公演など、活躍の幅は世界へ
2006年、倉田は念願のシェイクスピア作品『夏の夜の夢』の上演で大きな成功と反響を生み、その後『ROMEO & JULIET』、『十二夜』、『じゃじゃ馬ならし』とシェイクスピア作品の上演を重ねた。そして美術・衣装に日本を代表するグラフィックデザイナーの宇野亞喜良を迎えた2011年の『夏の夜の夢』と『十二夜』では初の海外・ソウル大学路公演を行った。近年はロンドン最新演出『レ・ミゼラブル』の映像・美術を担当したマット・キンリー、BUCK-TICKの今井寿、『翼を下さい』『エメラルドの伝説』などを作曲した作曲家の村井邦彦など、一流アーティストをスタッフに迎えて重厚な舞台作りを行っている。
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